自動ブレーキが義務付けられます。
衝突被害軽減ブレーキ
赤羽一嘉国土交通相は17日、国産の新型乗用車を対象に、2021年11月から自動ブレーキの搭載を義務付けると発表した。歩行者への衝突を回避するなど国際基準と同等の性能を求め、メーカーに認定試験を課す。既存の車種やモデルは25年12月以降に販売する車に適用する。20年1月に関連制度を改正する。
出展:日本経済新聞 ニュース
2019/12/17 10:14 (2019/12/17 12:22更新)
最近の高齢ドライバー事故対策の意味合いが強いですが、高齢ドライバーに限らずすべての交通事故の安全対策になります。「義務付け」であり、21年11月以降に発売される新型車、モデルチェンジ、既存の車種は25年12月以降の導入のマイルストーンですが、もっともっと早めてほしいと思います。
自動ブレーキ搭載車については、国土交通省ホームページで 公開されており、メーカ別に搭載車種がまとまっています。
自動ブレーキの要件は、以下の3点を満たすことです。
1.静止している前方車両に対して50㎞/hで接近した際に、衝突しない又は衝突時の速度が20㎞/h以下となること
2.20㎞/hで走行する前方車両に対して50㎞/hで接近した際に、衝突しないこと
3.1及び2において、衝突被害軽減ブレーキが作動する少なくとも0.8秒前に、運転者に衝突回避操作をうながすための警報が作動すること
出展:国土交通省ホームページ
昨日発表の記事では「国際基準と同等の性能を求め」とありますので、更なる安全性の高さが求められていくものと思います。
安全運転サポート車
政府、経済産業省が取り組んでいる「高齢運転者による交通事故防止対策」です。
サポカーとは「安全運転サポート車」です。
■衝突被害軽減ブレーキ
車載のレーダーやカメラにより前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性が有る場合には運転者に対して警告します。さらに衝突の可能性が高い場合には、自動でブレーキを作動します。
■ペダル踏み間違い時加速抑制装置
停止時や低速走行時に、車載レーダー、カメラ、ソナーが前方(および後方)の壁や車両を検知している状態でアクセルを踏み込んだ場合には、えんじ出力を抑える等により、急加速を防止します。
■車線逸脱警報装置
車載のカメラにより道路上の車線を検知し、車線からはみ出しそうになった場合やはみ出した場合には、運転者に対して警告します。
※運転者がウインカーを操作して意図的な車線変更を行う場合には警報しません。
■先進ライト
・自動切替型前照灯 対向車等を検知し、ハイビームとロービームを自動で切替ます
・自動防眩型前照灯 対向車等を検知し、部分的に減光します
・配光可変型前照灯 ハンドルなどの操作に応じ、照射範囲などを自動的jに制御します
■その他先進安全技術
その他、自動車メーカが考える高齢運転者の事故防止に資する先進安全技術
出展:サポカー/サポカーS ウエブサイト
75歳以上の運転免許保有者数は、平成20年には304万人(うち80歳以上109万人)であったものが今年は564万人(うち80歳以上227万人)と、人口構成に合わせて2倍近くに増加してきています。また、2019年上半期の高齢者による死亡事故の3割は操作ミスとのことです。
もし身近な高齢者の方の運転が心配な方は、是非ご検討ください。65歳以上の運転者であればサポカー補助金も利用できるようです。
最後までご覧頂きありがとうございます。
次回は、踏み間違い防止装置についてです。
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